ファンタジック

 な、一日を過ごさせていただきました。凄いよ。
 
 まず朝起きて、顔洗ったり着替えたりご飯食べたり一通りの事を済ませ終わったのがいつもより15分ほど早かったのですよ。いつもは毎日が遅刻ぎりぎりなのに。
 で、今日はちょっと暑いのでスカートを穿いて、でも帰りは遅くなるだろうのでその下にストッキングを穿いておりました。
 この時点で15分早いという事は、この調子で行けばいつもより15分早く大学に着きそうじゃない?
 と思った自分は、同じく毎日の日課になっている洗濯物を持っていそいそと庭へ出てゆきました。
 
 ここまではよかったのに。
 
 庭で洗濯物を干していると、スカートを穿いていた足になにやら痒みが。
 足元を見てみると、三箇所の膨れ上がった患部と共に、一匹の蚊の姿。
 …ぎゃあ!
 3分ほど奮戦するもむなしく、戦略的撤退を決め込んだ私はとにかく敵の砲撃は無視する事にして、任務をちゃちゃっと終わらせようと急ぎました。
 しかし、痒いじゃないですか。足。
 ストッキングの上からぽりぽり掻きながら干していたら、案の定断末魔の悲鳴と共にストッキングが裂けました。
 もう踏んだり蹴ったりですよ。その間にも敵の攻撃は続きます。こいつは焦りますよ。
 
 で、ぴーぴー泣きながらとにかく部屋の中に逃げ込んで、ストッキングを捨ててムヒを引っ掴んで見ると三箇所どころではない騒ぎになっています。
 しかも時間がたつごとに増えていきます。
 最終的には、スカートの無い膝下だけを、合計7箇所も刺されておりました。
 がっでむ!
 しかも、ムヒを塗りたくってから時計を見てみるともはや破滅的時刻になっているではないですか!
 なぁんてこったい!
 
 慌てて予備のストッキングを穿こうと引っ張ったら、まぁ当然の如くストッキングは破れるわけですよ。そらそうだ。無理な力を加えたわけですから。
 しかしもう自分の箪笥に予備のストッキングはありません。
 この時点でもう半泣きになりながら、すでに出かけた母親の箪笥の一番上に置いてあったストッキングを勝手に拝借。もう、いつもより10分は遅くなっています。
 慌てて家に鍵を閉め、電車に飛び乗りました。
 
 ここから先は電車が運んでくれるわけですから、落ち着いてゆっくり出来ます。
 やぁれやれ。
 ということで読みかけの本を開き…
 ……………
 はっ!乗り過ごしたっ!!(馬鹿)
 乗り換えなければならない駅を3駅ほど過ぎています。
 読みふけっていたせいで…(涙)
 降りて戻ろうとも思いましたが、よく考えれば(考えなくても)このまま乗って行って別の所で乗り換えても着ける事は着けます。定期券は使えませんが。
 仕方が無い。
 戻るとさらに時間がかかるので、諦めて(動くのがめんどくさかったので)乗り続けることに。
 
 この辺からだんだんやる気がうせてゆきます。
 
 …もういいよ……
 
 そんなわけで、大学の最寄り駅についた頃にはもう間に合う時間ではなかったし、やる気も無くなっていたので当然の様にさぼりましたとさ。
 
 おお、今日はいっぱい書いたぞ。
 笑い話だけど(爆)