第六大陸
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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かいつまんで言うと、政府ではなく一般企業が初めて、月の上に一大レジャー施設を建設する話。1巻では構想、現地視察、計画設計、そしてようやっと着手するところまで。
面白かったです。まだ派手なシーンが全然無いので、地味にしみじみとした感じの面白さ。プロジェクトX系の、「男達は夢のために、愛する者のために、立ち上がった…。」ていう面白さ。理系の話は全然分からないので、正直新型エンジンの開発の話されても「へ〜。…で、アトムとどっちが強いの?」程度の理解力しか無かったのですが、それでもわくわくする感じ、水面下で巨大な怪物が蠢いている、そういう感じの面白さがありました。良かったよ。
主人公(男)とヒロインの年の差カップルは、私にとってはかなり現実味が薄くて良い浮遊感でした。奇妙に異世界を感じさせる感じで。逆に、もうひと組できあがるカップルの方は、あまりにもべたべたな展開でちょっとうるさい感じがしましたが(^^;
ものすっごい読みたくなるわけではないけれど、地味に2巻も読みたいです。